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秘密の扉

ひと時の逢瀬の後、パパとお母さんはそれぞれの家庭に帰る 子ども達には秘密にして

「今日は終業式だから、転校生が続出したとニュースでやってたよ。金があれば疎開も避難もするよ」

「みんな見切りをつけ始めているんだね」

「原発周辺住民だけだよ。保証内容に、仕事の斡旋と記載されてるのは。転校生の親は、母親だけだよ。旦那は県内に残るの。今は、原発受益の連中が、1番権力あるよ。東電がついてるからね。国も何も言えないんだよ。


東電が、もし国に対して責任を負って発電事業から撤退しますとケツまくったらどうする?その最後の砦を東電は、残してるんだよ。」

「送電事業からの撤退は歓迎だけどね。そうなったら国がやるしかないんだろう。技術は東電が持っているから、彼らはそのまま公務員になる。変な話だけど」

「東電エリアの方々停電でどれだけ死ぬかわからないよ!最後の砦は電気を止める事なんだよ。だから政府は強く言えないの」

「何人も死ぬね。病院の機能が麻痺するし、計画停電のとき、信号機も止まるから交通事故も多発した。電車も止まる。PCも電話もファックスも動かない。日本は完全に終わりになる」

「停電させたら、数日で都内に数万人の死者が出るよ。その駆け引きを日夜、東電と政府は続けてるんだ」

「うん」

「身内に東北電力と東京電力、友達には、他県の原発勤務がいるから、あの爆発した時に逃げて来いってメールと見舞金もらったよ。身内の電力関係者は肩身の狭い生活してるよ。子供はいじめられて。それなのに行政の家族の大半は安全な所に疎開させて、俺たち貧乏庶民は見殺しだもんね。複雑だね」

「うん」

「元気な内に美味しい物を食べてみたいね」

「アジか?」

この間、この季節のアジは最高だと話したばかりだった。

「アジとカツオの刺身は飽きた…コロッケも飽きた」

「何が食べたい?」

「肉…肉食べよかな」

「とんかつ作って食べさせてあげたいなぁ… 肉ぐらい送るから住所教えろよっ」

「善意のお金で贅沢は出来ない」

肉が贅沢なら時計の話はなんだったのだろう。

「ねぇ、まず仕事だ。
 とりあえず食いつなぐこと何でも良いからやってみれば?ちゃんとした仕事はその後考えれば良いじゃない」

「今の仕事先の仲間は裏切れないよ。みんな同じ条件で耐えてるんだから。そして、出来る限りの支援するそれが東北魂だよ。義理人情で今まで行きてきたからね。簡単には仲間を裏切れないよ。同じ苦しみ味わって、同じ釜の飯食って支えあった仲間と先の話しする前に支援活動しようって言ってる時にそんな裏切る事は出来ないよ。それだけの額を動かしてたから、最後くらい世話になった所の恩返しして、潔く腹を切る連中の集まりだよ」

いったいこの人はいつの時代に生きているのかと、嘆息した。

「とりあえず生きなきゃ、お母さまもいらっしゃるし。身体はどう?」

「耳鼻科の後で整形外科にも行った。もう痛くて。腱鞘炎だって」

「私の裸で腱鞘炎になるほどオナニーできるのかぁ、いろんな意味で感心するけどそれはちょっとやりすぎだろう」

「あほー、瓦礫の撤去とコンクリ作業じゃ。週末動けないとやばいからね」

「今週末は休めば?死ぬぞ」

「そんな生半可に約束を破る事は俺には出来ない。動ける内は約束した所に行って支援する」
「わかんないやつだなー、まず自分がちゃんとしないと支援は行き止るんだ。
 泳げない奴が、おぼれてる人を助けられないんだよ。
 ユニセフや海外ボランティアが飢えている人を支援にいったって、自分たちはしっかり食べるんだよ。
 でないと支援を継続していけないんだ」

「個人支援は俺が倒れれば次の奴が行く。皆倒れてるんだよ。都会のぼんくらが何の手助けもしないでのうのうと生きてるだろ、明日は我が身の気持ちを持たないと生きれないんだよ」


「気持ちは分かるけど、徹ちゃんが動けなくなったらお母様はどうなるんだい?私だって悲しいよ」

「他県のやつら、熱さと匂いでもう来ないんだよ。だから他県が被災した時は東北からの絆なんて無いと思うよ。


見学がてらのやわなボランティアは邪魔なだけなんだよ。お袋はしっかり割り切ってるから俺に何があっても動じない人だよ」

「私は動じるよ、バカ。そんな風に人間できてないもん」

「その辺のサラリーマンや公務員の腐った奴らと一緒にしてもらっちゃ困るね」

「 あー、じゃ私のことなんてどうでもいいのね、そうなのね徹のバカ!あー変な奴と出会っちゃった」

「俺にバカ言えるだけ立派だよ」

「私が泣いたって関係ないんでしょ。私だって半分山形の血が入ってるけど、福島県人じゃないから知らん振りなんだ。何が東北魂だ」

「自分の生き方に何か口を挟まれるのと、上から物言われるのがもっとも嫌いだからね」

「裸だけ見れればそれで良いんだ、ね。勝手な奴」

それでスカイプはオフラインになって、私は泣きながら寝た。翌朝メッセージが入っていた。

「そうか、それなら仕方ない」
「だけど好きだからどうしたら良いか分からないの」
「俺はその辺の男性とは違うから」
「そりゃそうだ。相当変わってる」
「嫌いと面倒となればその場で終わる変わったタイプだよ。男に対してもそう」
「徹ちゃんはそれで良いけど、私は引きずる」
「俺は気にいった楽な女性と付き合う、面倒なのはごめんだね。もうガキじゃないし、歳も歳だしね」
「分かった。じゃ私は自分の気持ちに折り合いがつけられればいいんだね」
「俺は俺の色に染まる女性と遊ぶ。それが無理ならそれまでだよ」
「じゃいいや、その時は独りでたくさん泣けば良いや」
「だからdoorが俺を嫌いなタイプなら、俺を切れば良い!俺は追う事はしない!」
「そんな徹ちゃんだから好きなんだけど」
「じゃぁM女になれ、調教してやる」
「はっはは、分かった。これで完全に私だけの問題になったのね」


ならば行くところまで、自分の気の済むまで行けばよい。たかしは離したくない。徹も欲しい。以前の私からすると著しく不純だった。前の私なら自分が許せなかっただろう。今は器用に渡っていけそうな気がする。

今は、今のところは。どちらも愛してる。たかしの穏やかさを、徹の激しさを愛している。それはいけないことだろうか。
徹が新しい時計を欲しがる気持ちがよくわかる。それを否定しておきながら自分は全てを欲しがっているその矛盾。私もやっぱり「アタクシ」だった。それがどんなにいけないことでも我慢できない。一番初めにたかしの話をしてあったはずだけれど、徹は忘れてしまったのかしら。

そして徹は私のことなど大して想っていないのだろうと思う。いつも自分の話ばかりしているし、私のことには殆ど興味がない。彼の言動を見てみるとよくわかる。奉仕はM女の属性で、まさしく私は彼にとってのM女だ。私が一方的に彼を愛している。それは彼の吸引力が持続している間だけの話で、いつか私はこのような関係に疲れ果てるときが来るのだろう。その時私達の関係が終わる。



翌日の徹は激しく毒を吐いていた。
「今読んだよ。徹がどんな気持ちで書いてるか考えたら、泣きそうになった」
「俺の仲間の小さい子供を持った親達の代弁だよ。福島県は終わりだよ
 福島県に風評と言う言葉は通じないよ。あれだけ放射能がばら撒かれたんだから」
「徹ちゃんは中通り動かないの?」
「それもさっき仲間と話したよ
 ここより安全な県内に行ってからその先考えるかも知れないけど、金が無いからね。避難民生活だけはごめんだわよ。家畜以下の扱いで。原発周辺住民も、間も無く避難所が閉鎖になって仮設住宅に強制的に入るだろ、地獄を味わえ!」
「徹ちゃんみたいな人がそういうことを言いたくなるってのが、辛いな」
「東電と言う名の打ち出の小槌持って揺すればいくらでも金が出てくる。そんな考えで、仮払金で毎日パチンコ、酒、女遊びにあけくれるくずだよ」
「徹ちゃんパチンコやりたいか?酒なんて飲めない身体だろうし、とりあえず私で女遊びはできてるみたいだけど」
いなそうとまぜっかえしても激しい口調は納まらなかった。
「あいつらと同じだと指差されるのはごめんだよ」
「じゃ、原発受益住民ではありませんってステッカー貼ったら良い」
「逆に原発受益住民てステッカーを配布して顔面に貼れば良い」

「気持ちは分かるよ、仕事には戻れそうなのかな?」
「元々原発賛成して高額を貰って建設させて、原発に勤務させてもらって、全国の原発のそばに住んでる奴ら全て同じなんだよ。原発が無ければ俺の仕事は再開してたよ。」
「もちろんそうだろうね」
「あいつらは、温泉ホテルが避難所、三陸や釜石、石巻の被災民は、ハエや蚊に悩まされてる避難所暮らしだよ。おかしいだろ」
「うん、おかしい。だけど、日本中の人はそんな風だって知らない。多くの人は事柄を雑駁に単純化したイメージとしてしか捕らえていない」
「表現の自由と言う法律を盾に写真で晒す行動に出るかもね、自殺者出るよ」
「まぁ、死を選ぶ選ばないは、その人の意思だからね。良いんじゃない?徹ちゃんのやりたいようにやれば。
 ただ、恥を知らない人がハイエナなわけで、恥を知らないから平気で生きると思うけど」
「死ぬ奴は死ねば良い!生きる奴は疎開しても生きれば良い!それが今の本当の福島県だよ。だから、俺のような金の無い奴は死ねば良いと政府は避難すらさせないだろ、奴らの家族は、原発事故直後に疎
開避難してるのが事実だ!」

「 うん、東京でも例えば新潮社は会社として社員の家族に避難勧告を出した。どうなるか分からなかった時点のことだけど、報道する前にそんなことしてる。週刊誌系のマスコミまで腐ってる。
だから、なるべくなら徹ちゃんも疎開したほうが良いように思ったんだ。多分これから5年10年福島の人口はドンドン減っていくだろうと思う。すると地域で動く経済のパイも減ってくる。仕事が再開できても、地域のパイが減っているのだから収入は減ってくる。
こういうことを言うとまた怒られちゃうのかな?」


彼にどうしても伝えなければならないことがもうひとつだけあった。自ら立てる人間でないと他人を支援できないということ。自分は最後で良いという男気は見上げるけど、それを継続していくためには、まず自分が自立しないといけない。
逆に自分が自立し、仕事をしていく事。そのことだけで経済や活動を回すことができ、周りへの支援になっていくということをどのように彼に伝えれば良いのか何日もずっと考えてきた。
「なんか、物凄く気持ちよかったんだけど。きっと徹ちゃん経験豊富なんだなぁ、これじゃ怖くて生で出来ないなぁ」
「あほ~俺は病気歴無しじゃ!」
「その熱がエイズじゃないと言い切れるか?」
「今の病人に言う事かよぉ」
「膿が出て、汗かいたから熱は引くでしょ。おやすみなさい」

自分でやっていることが信じられなかった。ろくに知らない男に送金して裸まで見せてさらにその先まで…私何やってるんだろ。
普通では考えられないことをすることが私にとっての娯楽なのかも知れない。綱渡りのように破滅とギリギリの線上で遊ぶ、久しぶりの高揚感。
自分がこんな道草をして遊んでいる場合じゃないのはわかってる。分かっていてもそのとおり出来ない弱さを人は持っている。弱くて愚かで、しかし強く逞しく、だからこそ人は愛おしいのだと思う。




翌晩夜遅くだった。
「熱はどう?」
「38度前後」
「昨日あんなことやらなきゃよかったな」
「きっと足りなかったんだよ、今日もすれば良くなると思うよ」
「徹ちゃん、二重に病気」
「ギャハハハハ、笑い事じゃない、ギャハハハハ」
「具合悪いんだから寝てなさい」
「ずっと寝ていてもう眠れないからちょっと話聞いて」
「何?」
それから徹は腕時計の薀蓄を語り始めた。たかしもいろんな時計を持っていたが、私にそういう話はしない。
多分時計は男にとっての宝飾品なのだろう。私は時計には全く興味がない。時間は携帯を見れば分かる。
自動巻きの時計について1時間くらい話していた。徹の福島なまりの言葉が耳に心地よく、内容は私の耳に入らず音楽のように聴いていた。
いつの間にか徹は通販のURLを貼って、円高のせいで逆輸入品が安くなっているんだと説明していて、これが欲しいのだといった。
「どの店が安いかな」
私はその場で調べた。ネット通販で最安を調べるのは得意で、徹もそのことを知っていた。
「この店が安いね」
「そんな安くなっているのかぁ、白いタイプが良いか、黒が良いか悩むところだな」
「黒だったらこっちの店が安いんだけど」私はURLを貼った。
「いくらなんでも両方は無理だろうからどっちにすっかなぁ」
「うん?もしかして私が買うの?」
「や~そういうわけではないんだけれども~良いなぁ、欲しいなぁって」
相当困っているらしいのに、自分で買えるわけがない。
「ちょっと今日はもう遅いから寝る。明日考える」
「でもこの時計良いと思うんだよね。今持ってる時計にない機能がついてるんだよね」
これ以上時計の話を聴くのはいくらなんでも遠慮したかった。上手く乗せられている気がする。寝ぼけた頭で買ってしまうかもしれない。
「なんか眠くてよくわからないし、とにかく遅いから今日はお休み」
「裸見たい」
「寝ろ」
時計としては格安の時計だった。地震がなければ自分で白も黒もいくらでも買えただろうに。蓄えで半壊の家を住めるように直してボランティアへ行くガソリン代は持ち出しだ。4ヶ月も経って、たまには自分のための買い物をしたいだろう、それが痛々しかった。



翌晩、

「俺は寝不足で熱でて解熱剤飲んだら口内炎酷いのじゃ、白が良いか黒が良いか悩みすぎて」
解熱剤は飲むなといったのにこれだ。
「腕時計の話だけど、買わないよ。」
「えええええええええええ」
「泣くなっ
 義捐金送るのはいい、百歩譲って今時計がなくて困っているなら買ってもいい。だけどそんなにいくつも時計を持っているのにまだ欲しいって、それは無しだ」
「俺もね。なぁんか間違っているなぁって、どう考えてもおかしいだろそれって。物凄ぉぉぉぉく間違ってると思うんだけんどね、なんか。   話の流れで」
しゃぁしゃぁとこういうことを言えるのはある意味才能だと思うし、何より言い方が可愛かった。
「わかってるじゃん、こっちも余計なお金はないの。女一人で食べ盛りの子供抱えて、その上巨大な金魚3匹も養わなくちゃならないの。もうこの話は終了」

彼をひも扱いするつもりは毛頭ないが、ふとひもを抱えてしまう女の気持ちが分かるような気がした。とにかく可愛い。何でもしてやりたい。何をやっても可愛いで済まされてしまうわがままな末っ子の愛らしさに引っかかって、身を持ち崩す女の気持ち。

「徹」
「なに?」
「もう私グチャグチャだ」
たかしと二股をかけていて、そのことで気が咎めている。
「ん?」
「徹ちゃんを傷つけたくない」
「わからん、俺は面倒なことは苦手だから」
「うん、たいていの男はそうだ」
「だから何?」
「自分の気持ちをコントロールするのが難しいかなって」
「意味わからん…」
「徹ちゃんと私は絶対うまくいかないんだ」
「脚のどちらかを両手で触ってごらん…」
「足の指の間を舐めるよ、足の指の間を一本一本薬指でこすってごらん」
「そう…    ピチャッ…    ピチャッ…    ピチャッ」
「今度はひざを包むように触るぞ…そう…  内腿も… 脚を開いて…」
そのまま局部を触ってしまいたい衝動に駆られた。しかし堪える。今私の手は彼の手だ。


「今度は逆の脚…同じように… ピチャッ…    ピチャッ…    ピチャッ」




「もう一度胸を触るよ…  揉まないで円を描くように撫でて…そうだ」





「乳首を転がしてみよう…ブラジャーが邪魔なら取ってもいいよ」
ブラジャーを取って人差し指で乳首を弄る。
「舐めるよ…  ピチャッ…    ピチャッ… 」
私の口から声が漏れてきた。局部が熱を帯びてくる。
「もう一度首…    ピチャッ door綺麗だよ」
首筋は唇が当たったようにピクリと反応する。



「今度は肩…    ピチュッ」




「胸に触ってもいいかい…   」
私は両手を乳房に当てた。
「優しく触るからね…   包み込むように触ってる」




「乳首も服の上から分かるね…   」
指は乳首を探った。
「ゆっくり押してみよう、乳首に意識を集中して…」




「腰のところから、手を降ろしてゆっくりとお尻を触るぞ…   」
私の手は言われたところにすぐに移動し、自分で触っているにも拘らず、まるで感触さえ他人の手が触っているようだった。
「ちょっと力を入れて掴んでみようかな…    ぎゅっ」

「触ったほうが感じるみたいだね、じゃもう一度触ってみよう」
画面に映っているのはいつもどおりのバストアップ。私の表情をチェックしているのだろうか…。


「服をもう一度着て」
「あれ、もう良いの?」
「中身のチェックが終わったから、これから始める」
声に真剣味が加わった。言われるままにもう一度服を着た。

「まずちょっと目を瞑って想像してみよう」
頷いた。
「俺はdoorの後ろに立って後ろから抱きしめている、そんな風に」


「想像できた?じゃ、眼を開けて」


「首筋に触ったりキスしてもいい?」
頷いた。
「じゃぁ、軽く自分で首を触ってみて、俺がどんな風に触っているか、自分で感じるように触れるか触れないかそれぐらいの感じで」
触れてみた。彼は私をどんな風に触るのだろう。


「首にキスしたい」
私は手を離した。ヘッドホンの向こうからピチュッと音がしてキスされたことが分かった。

「もう一度…     ピチュッ」




「耳も舐めたい」
私はヘッドホンを片方外して指先で耳を弄った。


「ピチャッ」

背筋に快感が走った。


「もっと舐めさせて」


「ピチャッ…ピチャッ…」
ヘッドホンから音が聞こえてきて、本当に舐められている気がした。
「…」
「あ、ちょっと、その陰毛のとこがダメだな」
「へ?」
「その三角のとこがダメ。三角形の両端のところを剃って縦長にしなさい」
「はぁ?」
「女なんだからそれぐらいのお手入れは当然でしょ」
「そんなこと今まで誰にも言われたことないよっ」
「次回までにちゃんと剃っておくこと。俺の好みの女になれって言ったろ」
「ナニそれ次回って」
「ホントは全部剃って欲しいんだけど」
「え~っ」
「まぁ、それはいろいろあるだろうから諦めるよ。だけどdoorはM気がある。調教したい」
私は可笑しくて噴出した。触ることも出来ないのにどうやって調教するんだろう。ますます好奇心が募ってくる。私は金鉱を掘り当てたような気がして、わくわくしていた。

今まで生きてきて自分のことをとてつもない馬鹿だと何度も思った。
それは何かというと、好奇心に歯止めが利かないということだ。ありえないことであればあるほど、その先が見たいという欲求が止められない。アダムとイブがパラダイスを追放されたのも元はといえば、イブの好奇心のせいだ。
私自身も好奇心のせいで楽園を追放され、額に汗して地面を耕さなければならなくなったに違いない。
だけどそのことを後悔したことは一度もない。何も知ることの出来ない楽園は、私にとっての地獄だ。生まれたからにはとことん見たい、知りたい、体験したい。それが私にとって生きる意味でパラダイスだ。

別に肌を合わせるわけで無し、減るもんじゃ無し、私は既に知らない世界のその先に取り付かれている。
エイと着ていたワンピースを脱ぐと、もうパンティーとブラジャーだった。
「随分若い下着だな」スカイブルーのサテンに黒いレースの縁取り。
「気に入らなかった?最近売ってるのはみんなこんな感じかな」
「良い、気に入った。下着取って」
「もう?結局気に入ってないじゃん」
「無いほうがもっと気に入る」
「ちょっと、そっちの顔写ってないじゃん、なのに私だけ素っ裸?」
「映そうか?」
「や、顔映ったら多分恥ずかしくて脱げない。そんなにお見せするほどのものではないんだけど。若い子の写真とかAVとかそういう方が良いと思うよ」
現実感がないからPCの前で素っ裸になった。羞恥心も感じなかった。徹もいろんなストレスが溜っているのだろう。たまにはそんなことから開放してあげても良いじゃない。
「これでいいの?」
「綺麗だ……可愛い……舐めたくなるよぉ……」
言われたとたん恥ずかしくなる。画面の向こうでは何もかもが映っているはずだ。
この程度でダメならこの先困りますね。どこがわるいのか分からないので、分割して再UPしてみます。
過去記事はズタズタになっているのか知らん…

ちょこっと調べたらNGワード形式っぽいのですが…

追記
17時50分現在、今のところ表示OK、おそらく問題ワードの組み合わせか個数と思われます。全然知らなかった。放置しすぎてました。

ここの下りは一気に読んでいただきたかったので長くなってしまい、問題ワードの組み合わせが生じたのかもしれません。
この後のエロ部分は、元々書いていませんので、予定通り話を続けます。